「ペリカンベイ」をレビュー!陣取りタイルゲーム!

動物をタイトルにしたボードゲームは色々とありますが、ペリカンをタイトルにしたゲームはそう多くはないでしょう。

今回は陣取りタイルゲームのペリカンベイをレビューしていきます!

ペリカンベイのゲーム情報

プレイ人数 1~4人(推奨は2人)
プレイ時間 40分~60分
ジャンル 陣取り
難易度 ★★☆☆☆

ペリカンベイの説明

内容物

タイル:67枚

太陽ディスク:3枚、蓋タイル:1枚、スタートプレイヤータイル:1枚

ペリカンコマ:7個

タイルをよく見るとペリカンが描かれてたりあします!(ゲームのスコアには全く関係ありません)

目的と概要

ゲーム概要と終了条件

ペリカンベイはプレイヤーが順番にタイルを置き、置いたタイルによる得点を加算していくゲームです。

全タイル61枚から16枚を引いた45枚のタイルを順においていきます。タイルがなくなった後、スタートプレイヤーと同数の手番を完了したらゲームは終了です。

得点の方法

自分がタイルを置いたときにつながっている地形(水辺、ジャングル、砂場)の枚数が得点となります。

また、地形を閉じる(水辺なら水辺でこれ以上拡張されない形を作る)ことで、手番をもう1度行うことができます。エリアを広げていくだけでは自分も相手もポイントが入ってしまうので、地形を見極めてタイルを置くことが重要な陣取りゲームです。

準備

タイルは全て切った後に16枚を除外し、残った45枚を3つ程度の山にします。

また、任意の方法でスタートプレイヤーを決めます。

タイルの山から3枚を取り、好きな形に並べます。

この時、接する辺が同じ地形になるようにつなげる必要があります。

その後、スタートプレイヤーからタイルを2枚引き、タイルをつなげていきます。

タイルの繋げ方

自分のターンでは

1)タイルをつなげ、手番終了時にタイル2枚になるように引く

2)パスしてタイルを保持する

3)パスして手持ちのタイルを交換(タイルの山の一番下に手持ちのタイルを入れ、新たに2枚引く)

の3つの行動ができます。基本的には1)の行動メインとなります。

手番の最後に太陽ディスクをどこかに動かすのですがこれは後述します。

タイルの繋げ方は上のように接する辺(2辺以上接していないと置けない)が同じ地形であれば置くことができます。

タイルを置けない例

この左下のタイルは右側とは水辺と水辺であっていますが、上のタイルは水辺と砂浜となってしまうため置くことができません。

この左のタイルは隣のタイルと1辺しか接していないため置くことができません。

ペリカンが飛んでくる

先ほどの状態で黄色のタイルを置いた場合、水辺はこれ以上拡張できない(閉じられている)状態となります。

その場合、ペリカンをそこに置き、手札が2枚になるようにタイルを補充してもう1手番ができるようになります。

※1枚目で閉じてしまうと補充は1枚です。2回目に閉じた方がお得です。

ペリカンで連続手番ができる!

エリアを閉じたおかげで追加で2枚のタイルを置くことができます。さて、どこに置くとよいでしょう?

好きに置くことができるので、「正解」は特にないのですが・・・

このように置くと、ジャングルを閉じることができ、さらにもう1匹のペリカンを呼ぶことができます!

次の2枚はどうでしょう?

ここにおいて水辺を閉じることもできますし

ここにおいて砂場を閉じることもできます。こんな感じで連続手番を行うと得点はupします!(得点計算は後述)

特殊な置き方(クロージングアクション)

2枚を合わせて地形を閉じることができる場合のみ使える方法がクロージングアクションです。

上の状態で手持ち札はこの2枚になります。

本来ならタイルを順番に置いていくため、1辺しか接しない置き方はできないのですが、この2枚で接している部分を1つのエリア(この場合は砂場)で閉じる時のみ使えるアクションです。

この時もペリカンは飛んでくるので追加手番が可能です。

クロージングアクションのできない例

この場合、追加で置いた2枚のタイルの水辺でエリアを閉じていますが、接している部分のエリアを閉じているわけではないので置くことはできません。

この場合は接している部分のエリアを閉じているのですが、1つのエリア(砂場なら砂場、ジャングルならジャングル)で閉じられていないためクロージングアクションを行うことはできません。

得点の計算方法

得点はそのプレイヤーが手番を終了したときに毎回計算をします。

置いたタイルの中で、最も多くつながっている地形分の得点を得ることができます。例えば上の状態であれば砂場が4タイル繋がっているため、4点の得点を得ることができます。

ペリカンで連続手番をした場合

先ほどの連続ペリカンの状態で、最後に上の2枚を置いた時の得点を計算します。

ペリカンで地形を閉じた個所も点数として加算されるため、

1)オレンジのエリア:3点

2)黄色のエリア:5点

3)赤のエリア:4点

4)最後に置いた砂場のエリア:7点

合計19点という大得点を得ることができます!

ペリカンは各自でストックする

得点計算後、自分で使ったペリカンは自分の前にストックします。

連続手番を行う際、ペリカンがいなくなるまでは場のペリカンを使います。しかし、場のペリカンがいなくなった場合は自分のストックにあるペリカンを用います。

自分のストックのペリカンがないor足りない場合は任意のプレイヤーのペリカンを奪い、それを使用することが可能です。

手番の最後:太陽ディスクを置く

自分の手番が終わったら太陽ディスクをどこかに移動します(スタートプレヤーから数えて3回までは移動ではなく、置かれていない太陽ディスクをどこかに置きます)。

置く場所はどこでも構いません。上の写真用に2枚のタイルが隣接している部分でもよいですし、1枚のみのタイルが隣接している部分でも大丈夫です。

置く目的は相手への妨害です。例えば上の写真のように置いた場合は点数が高くなりそうな水辺で相手がポイントをとらないようにするためです。

この置き方の場合は、砂場でエリアを閉じる事が出来そうなため、それを妨害するための置き方です。

最終ラウンド

45枚のタイルがなくなったら最終ラウンドとなります。

スタートプレイヤーと同数のプレイを各自したらラウンドは終了です。各ラウンドの点数の合計と持っているペリカンの数×3点が合計得点となります。

実際に遊んでみて

ルールという意味では非常にシンプルですが、タイルがはまりそうではまらない、閉じれそうで閉じれないというジレンマと戦うゲームです。

また、エリアを拡張していくと同じエリアで各プレイヤーがどんどん点数を上げていくことになります。これを防ぐために太陽ディスクで妨害したり、何とかうまくエリアを閉じて自分だけが高得点を貰えるように狙っていきましょう!

陣取りゲームが好きなプレイヤーにはオススメのゲームです!それにしても今回はペリカンはそんなに飛んできませんでした。笑