ザ・クルー(Die Crew)は宇宙探索をテーマとした協力型トリックテイキングゲームです。
宇宙では会話はできません。そのため電波を送って自分の意思を伝えます…が、時にはその電波も障害の影響を受けてしまいます。
第9惑星を見つけるため、仲間と協力してミッションをこなしていくゲームです。
このゲームは2020ドイツ年間ゲーム大賞「エキスパート賞」を受賞したのカードゲームで、難易度はミッションのレベルによっては激ムズとなりますが、トリックテイキングというゲームに慣れるという意味ではおすすめもできるゲームです!
ザ・クルーのゲーム情報
プレイ人数 | 2~5人(推奨は3人以上) |
プレイ時間 | ~30分。ミッションを全部クリアするには1日以上かかるかも |
ジャンル | トリックテイキング |
難易度 | ★☆☆☆☆~★★★★★ |
ザ・クルーの説明!
内容物
カードの詳細
1)大カード:青、黄、ピンク、緑の数字カード(1~9)とロケットカード(1~4)
2)小カード:青、黄、ピンク、緑の数字カード(1~9)
3)リマインダーカード:5枚
4)コマ:10個(タスクコマ:1~5、<~<<<<、Ω)
5)無線通信コマ:5個(表が緑、裏が赤)
6)救難信号、司令官コマ:各1個
勝利条件
各ミッションの内容をクリアできれば勝利です。次のミッションに進みます。
準備
1)大カードをシャッフルし、それぞれのプレイヤーに10枚ずつ配ります。
手札を確認し、ロケットの4を持っているプレイヤーが司令官(親プレイヤー)となります。
2)小カードをシャッフルしておきます。
3)ルールブックをひらき、挑戦したいミッションを確認します。
ミッションは左下の5角形にかかれた数字がレベルを表します。ストーリー調になっているので1からこなしていくことを推奨します。
右上に描かれた数字が、そのレベルで獲得するべきトリックの数です。その下にコマのイラストが描かれている場合は条件が追加されたりします。
ルール
基本的なルール
トリックテイキングの基本となるマストフォローと切り札があるカードゲームです。
・司令官の出したカードがリードカラーとなります。他のプレイヤーもその色を持っている場合は出さなければなりません。
・数字は9>1と強くなっており、司令官の出した色と同じ色で数字が大きいプレイヤーがそのトリックをとります。
ただし、ロケットは切り札カードで、数字カードよりも強い扱いですのでその場にロケットカードを出したプレイヤーがいればそのプレイヤーがトリックを獲得します。
・ロケットを親が出した場合も数字カード同様にマストフォローが発生します。
・親が出したカードと同色のものがない場合は好きなカード(ロケットも可)を出すことができます。
通信の方法
例えば配られた手札に青のカードが3枚あったとします。
今回のミッションが青の数字に関するものなので、自分の持っているカードの情報を教えておきたい!というときに通信が使えます。通信はいつでもできますが1度使用したらそのミッションでは以降使えません。
このように上に通信コマを出すことで「このカードは私の持っている青のカードで一番数値が高い」という事を示します。
このように下に通信コマを出すことで「このカードは私の持っている青のカードで一番数値が低い」という事を示します。
このように通信コマを真ん中に出すことで「このカードは私の持っている唯一の青のカード」という事を示します。
通信障害が発生しているときはこのようにカードには通信機を乗せずに置きます。
このカードを持っていることは教えることができますが、高い・低い・唯一であるといった情報は教えることができません。
そのため、初期の状態で例えば青の4を自分が持っていることを教えたくても教えることができません。(真ん中の数字には通信機を置くことができないので)
ですので、最初から通信はせず、青の8か2を使った後でなら4の数字が一番高い(低い)ものになるため通信することができます。
ミッションについて
ミッションは左下の5角形にかかれた数字がレベルを表します。ストーリー調になっているので1からこなしていくことを推奨します。
右上に描かれた数字が、そのレベルで獲得するべきトリックの数です。その下にコマのイラストが描かれている場合は条件が追加されたりします。
上の写真に記載されている1~6のレベルは以下のような内容です。
※ 小カードはシャッフルして1番上からめくります。
1)司令官が指定されたカード(小カードの1番上)のトリックをとる。
2)司令官と時計回りに次のプレイヤーが指定されたカード(小カードの上から2枚)のトリックをとる。
3)司令官と時計回りに次のプレイヤーが指定されたカード(小カードの上から2枚)のトリックをとる。
この際、トリックをとるのはタスクコマ(1)→タスクコマ(2)の順でとらなければいけない。
4)司令官と時計回りに次ぎ、その次のプレイヤーが指定されたカード(小カードの上から3枚)のトリックをとる。
5)各プレイヤーの調子(カードの強さ)をgood/badのみで確認し、司令官が指定したプレイヤーがトリックをとらないようにする。
6)司令官と時計回りに次ぎ、その次のプレイヤーが指定されたカード(小カードの上から3枚)のトリックをとる。
この際、トリックをとる順番は1枚目のカードが2枚目のカードより先に取るようにする。(3枚目のカードはいつとっても良い)
また、通信がうまくできない状態となっている。
実際に遊んでみて
ミッション1はチュートリアルのような感じですが、意外と難しい場合もあります。
司令官が指定されたカード(小カードの1番上)のトリックをとる。
司令官が青の2をとらなければなりません。
司令官目線
この時司令官自身が青の2を持っていました。
しかし、自分が青の2を出すと、その色がリードカラーとなり、ほかのプレイヤーが2より大きい数字を出してしまうとそのトリックを獲得することができません。
こんな感じで、青の7を出したプレイヤーがトリックをとってしまいます。ですので他のプレイヤーが青を使い切ったときに青の2を出す必要があります。
他のプレイヤー目線
だれが青の2を持っているのかも分からないため、自分の青の情報を公開したほうが良いと考えます。
この情報で、司令官としては各プレイヤーが青を2枚持っている(唯一持っているという通信をしていない=2枚以上、自分が3枚で、青のカードは合計9枚なのでほかのプレイヤーは全員2枚持っている)ことがわかります。そのため、順当に青を消費していけばトリックは取れます。
が、これはあくまで司令官目線ではわかる内容ですが例えば手前側のプレイヤーはだれが青の2を持っているのかわかりません。
自分が持っているのが青の7・9なのでうっかりカードを出しにくい状態です。
しかし、司令官は戸惑うことなく青のカードを出してきました。そのためそれぞれのプレイヤーは自分の持っている青のカードを出しました。
そしてこのトリックを終えた時点で司令官が通信をしました。「青の2は私が持っている一番小さいカードです」つまり、司令官は青の2以外にも青のカードがあることがわかります。
そのため、青を出せば司令官以外の青がなくなったことがわかります。あとは司令官が親になればいいだけです。
司令官はロケットの4を持っているので、どこかのタイミングでは確実に親になることができます。(例えばロケットカードを出してしまえばロケット縛りで司令官が親になります。)
しかし、右のプレイヤー(この時の親)はロケットがなかったようで、無難にピンクのカードを出しました。
この時、司令官がちょうどピンクの9を持っていたため、無事に親になります。
そして、満を持して青の2を出すと、ほかのプレイヤーは青がないため別のカードを出します。
リードカラーが青なので、このトリックは司令官がとることができ、無事に青の2を獲得することができました。
こんな感じで非常に頭を使う悩ましいゲームですがとても面白いゲームなのでぜひ遊んでみてください!