「ノコスダイス」をレビュー!駆け引きの難しいトリックテイキング

ノコスダイス

ノコスダイスはカードとダイスを使ったトリックテイキングゲームです。

トリックテイキングゲームはカードだけで行うのが一般的ですがこのゲームはダイスも併用するところに特徴があります。

自分の持っているダイスとカードを消費していき、最後に残ったダイスと同数のトリックをとることを目指すゲームとなっています。

ノコスダイスのゲーム情報

プレイ人数 3~4人
プレイ時間 45~60分程度
ジャンル トリテ
難易度 ★★★★☆

ノコスダイスの説明!

内容物

・数字カード:5色×8枚(0~7)

・0トリック宣言カード

・ダイス:5色×5個

・ダイスバッグ

・説明書

勝利条件

人数分のラウンドを行い(4人の場合は4ラウンド)、合計得点が多いプレイヤーが勝利します。

得点計算

1.トリックをとった数

1トリック1点が入ります。

2.勝利トリック数の条件達成

1)残したダイスの目と取ったトリック数が等しい。

2)0トリック宣言(トリックを1つも取らない)をしており、勝利トリック数がゼロ。

上記において、達成できた人数によって以下の点数が入ります。

達成人数 得点
4人 0点
3人 10点
2人 20点
1人 30点

さらに、0トリック宣言で勝利できたプレイヤーは10点を獲得します。

トリックをとった数で点数を競うというよりかは、いかにダイスの目とトリック数を合わせることができるか、という点が重要になってきます!

準備

1.カードと初期ダイスの配布

ゼロトリック宣言カードを各自1枚、数字カードはシャッフルして各自10枚、ダイスはダイスバッグにすべて入れ、各自2つを取り出し、その後2つのダイスを振って出た出目を自分のものとします。

2.追加ダイスの獲得

親プレイヤーを決め、親はダイスバッグからダイスを13個取りだし、それを振って出目を変えずにテーブルの中央に置きます。

その後、親の左隣のプレイヤーからダイスを1つずつ獲得していきます。

それぞれがダイスをとっていくと、3週目の最後に親がダイス2つのうち1つを獲得する状況となります。

この時に残ったダイスが「切り札ダイス」となります。

ダイスの取り方について

ダイスは何をとればいいの?となります。

最後に残ったダイスの色・数字は切り札扱いとなり、これはトリックに勝ちやすい色・数字となります。

ですので、トリック数を多く取りたい場合は残るダイスを予測しながらそれに合ったものをとっていく必要があります。

また、得点計算ではトリック数と自分のダイスの目が合っていないといけません。ですので、

①比較的満遍なくいろいろな数字をとる

②トリックに勝てる(負ける)要素が多い場合は大きめ(小さめ)の数字のサイコロをとる

など作戦を少し考えて取っていくとよいと思います。(最初からは難しく、私もうまくできませんがw)

3.ゼロトリック宣言をする(しない)

カードをこの面にすることで、このラウンドで一度もトリックをとらないことを宣言できます。

以上で準備完了です。

ルール

1.切り札について

最後に残ったダイスは切り札といいます。

「緑」「5」のそれぞれは切り札という特別な存在となります。

2.ゲームの基本的な流れ

プレイヤーは、自分の獲得したダイスも手札の数字カードと同様な扱いでゲームをします。

ただし、ダイスはすべて使うことはできません。最後に1つ残す必要があります。数字は数が大きいほうが強いですが、切り札カードはそれ以上に強い扱いとなります。

ゲームの進行

①全プレイヤーが順番にカードを出しその強さを比較する。

②強かったプレイヤーがそのターンの勝利者となり、次のターンの親プレイヤーとなる・・・という事を繰り返します。ターンで勝利することトリックをとるといいます。

カード(ダイス)の出し方

親プレイヤーが好きなカードを出します。親の出したカードはリードカラーとなります。

親から時計回りに、

① 紫が手札・ダイスにある場合はそのカードを出します。

② 紫が手札・ダイスにない場合は好きなものを出します。

【例1】

この場合、紫の6をだしたプレイヤーがトリックをとり、次の親プレイヤーとなります。

【例2】

親プレイヤーが「紫」の「5」を出しました。

「5」は切り札なので、他のプレイヤーは切り札である緑または5を出さなければなりません。

切り札は「色と数字が一緒」>「数字が同じ」>「色が同じ」という順で強さが決まります。

【例3】

次に、親が「紫の3」を出しました。

手札に紫は切り札である5しかなく、ダイスでは紫の4が存在します。この場合はダイスの紫の4を出さなければなりません。

しかし紫の4を出すことで、トリックをとる数は残ったダイスの1か2になってしまいます。ここがこのゲームの悩ましく難しいところになります。

【例4】

親が青の2のカードを出しました。

青が出せないプレイヤーはすでに手札・ダイスに仰がない状態です。

リードカラーは青ですが、青がなく切り札を出したプレイヤーがいる場合、切り札>リードカラーとなり、このトリックは緑の1を出したプレイヤーが勝利となります。

このような感じにゲームは進行していき、最後にすべてのプレイヤーダイスが1つだけ残ります。

終了条件

自分がとったトリック数と、最後に残ったダイスがあっているかを確認します。

今回は6トリック、2トリックで正解を出したプレイヤーがいるため、これらのプレイヤーは各20点獲得します。

さらに、トリックをとった数が追加されるため、最終的には

手前 : 3点

左  : 26点

奥  : 22点

右  : 3点

となります。これで1ラウンドが終了で、人数分のラウンドを実施します。

実際に遊んでみて

切り札という概念を正確に理解してゲームをしなければならず、始めて遊ぶときは結構こんがらがりがちです。

ただ、初期に振ったダイスでの運要素、残したいダイス数に合わせてトリックをとらなければならない点など、非常に思考が難しいゲームです。私は全然勝てずで、うまく勝てる人はかなり頭がよいと思います!