フィルムを巻いて!はフィルムカメラがテーマで得点を競うカードゲームです。
今の時代、スマホ、デジカメ、デジタル一眼レフカメラ・・と写真の保存はデータでできますが、このゲームは限られたショットしかおさめられない、昔の(今も残っていますが)フィルムカメラがテーマとなっています。
テーマ性・ゲームシステム共にとても面白いゲームです!
フィルムを巻いて!のゲーム情報
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | ~30分程度 |
ジャンル | 手札管理 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
フィルムを巻いて!の説明!
内容物
・フィルムカード(7色各12枚)
・グッドショットカード(7枚)
・サマリーカード(4枚)
・サンセットカード(1枚)
・セットアップカード(1枚)
・スコアパッド(1冊)
勝利条件
もっとも点数を多く獲得したプレイヤーが勝利です。
点数は場に出したカードで決まります。写真をうまく撮れれば点数が伸び、撮るのに失敗したり、撮る種類が少ないと減点されます。
準備
人数に応じて使用するカードの色数が変わります。
人数 | 2人 | 3人 | 4人 |
使う種類 | 5色 | 6色 | 7色 |
1)フィルムカードの束にサンセットカードを加え山札にする
フィルムカードを6つの束に分けます。その後、1つの束にサンセットカードを入れます。
各束をそれぞれシャッフルし、サンセットカードを加えた束が下から2番目になるようにし、山札を作ります。
2)山札からカードを場に並べる。
並べ方は上記のカードを参考に置いて行ってください。(3~4人用)
こんな感じです。2人の場合はカードの枚数が少なくなります!
グッドショットカードは山札の近くに置きます。
プレイヤーの人数が2・3人の場合はグッドショットカードの4が書いているほうを、4人の場合は3の方を使います。
3)スタートプレイヤーから順に手札を持つ
スタートプレイヤーから順に山札の上から1枚ずつカードを引いていきます。
引いたカードは順番を変えず、自分の手札の右に差し込んでいきます。手札が5枚になるまで引きます。
以上で準備は終了です!
ルール
【手番で行うこと】
手番では、以下の順にプレイします。
1)被写体を定める(場のカードを手札に加える)
2)フィルムを巻く(手札のカードを1枚差し替える)
3)シャッターを切る(手札のカードを自分の場に配置する)
4)場の枚数の確認(3枚以下なら場を流して新たにカードを補充する。)
1)カードを手札に加える
4枚の列のいずれかを選択し、その列の左右どちらかから1~3枚のカードを手札に加えます。
手札に加える際は、順番を変えることなく手札に加えます。例えば、手前の列を黄色の10から3枚手札に加えるとします。
【元の手札】
【場のカードを加えた後】
2)手札を差し替える
手札のカードを1枚を手札の右端に持っていきます。
これは、この後に手札のカードを場に出す際、数字が昇順か降順に並べて出す必要があるためです。
この行為により、手札の順番を1枚だけ整理できます。例えばこんな感じです。
黄色のカードは11、4、10、8とありますが4だけが降順になっていません。
ですので、フィルムを巻くで、このカードを右端に送れば降順にそろいます!
3)シャッターを切る
今回引いた枚数分、手札からカードを場に出します。自分の手札の左から順に出します。
出したカードは変えることはできず、今後そのカードの上に自分の手札から昇順/降順のいずれかでカードを重ねていきます。
そのため、最初に出したカードの数値が大きければ今後は降順、小さければ昇順にカードを狙っていくようになります。
どうしても昇順、降順にカードが重ねられない場合があります。
この場合、このカードは裏向きに出します。(これはピンボケ(ミスショット)となり最終的にマイナス2点になります。)
ピンボケの後も、同じ色のカードを出すことができます。この場合は8から降順に出していきます。
昇順・降順に並んでいてもカードの数字±3までのカードしか出すことができません。
(例えば7のカードでしたら、昇順なら8/9/10、降順なら66/5/4です)超えるカードはピンボケになります。
4)場の枚数の確認(3枚以下なら場を流して新たにカードを補充する。)
各プレイヤーが場のカードをとっていくため場のカードが減っていきます。3枚以下になった場合、出ているカードをすべて捨て札にし、新たにカードを並べていきます。
このカードはすべて流します。
新たに16枚(3、4人プレイの場合)を並べます。
並べ方は最初と同じです。
これらを繰り返し、場に3枚以下の枚数しか並べられなかったときゲーム終了となります。
【グッドショット】
手番の最中にほかのプレイヤーよりも早く同じ色を3枚(4人プレイ時。3人以下の場合4枚)並べたプレイヤーはグッドショットカードを手に入れることができます。
これは最終得点で+5点になります。(裏向きのカードは枚数に含めません)
【サンセットカード】
ゲームを進めていくと最初に山札に入れ込んだサンセットカードが場に出てきます。
この場合、直ちにすべてのプレイヤーはフィルムを1回巻き、手札の左から2枚のカードを自分の場に出します。
以降手札は3枚でプレイすることになります。
サンセットカードの処理中にグッドショットを得れる条件を満たしていてもグッドショットカードはもらえません。
さらに、そのプレイヤーは以降その色はグッドショットを得ることができません(ほかのプレイヤーはOK)
終了条件
場にカードが3枚以下となったときに終了フェイズとなります。
すべてのプレイヤーはフィルムを1回巻き、左から2枚のカードを場に出します。
残った最後の1枚は、通常ルールでは箱にしまいます。(得点計算に用いない)
上級ルールでは心残りカードとして扱い、残ったその色は最終的に点数に結びつかない色になります。
得点計算
得点は以下の通りです。
1)フィルムの得点
各色ごとに、枚数に応じて以下の点数が入ります
0枚 | 1枚 | 2枚 | 3枚 | 4枚 | 5枚 | 6枚 | 7枚以上 |
-3点 | 1点 | 3点 | 4点 | 7点 | 8点 | 10点 | 11点 |
2)グッドショット
グッドショットカードは1枚につき5点獲得できます。
3)ピンボケ
裏向きで出したカード1枚につきー2点になります。
4)【上級者用】心残りのフィルム
最後に余った1枚のカードの色については点数がゼロになります(その色はピンボケもグッドショットもカウントされなくなります。)
実際に遊んでみて
まず、個人的にはテーマ性がすごく好きです!
フィルムカメラには縁がなくなってしまいましたが、デジタルでたくさん写真を撮ってその中から選ぶのではなく、限られた枚数でピンボケもあったり、本当はもっと写真が撮りたかったのに心残りになる・・といったことをゲームで表現できてすてきだなと思います。
ゲーム性もとてもよく、カードの順番を入れ替えることが制限されている点や、点数を伸ばすにはたくさんカードをとりたいけど、でもそこの列は他のカードがとりたくない。取りたい列をほかのプレイヤーがとってしまう・・といったジレンマ要素もあるゲームです。
とても楽しめるゲームで、おすすめです!