「コリドール」をレビュー!妨害して先に相手陣営に殴りこもう!

コリドールは81(9×9)のマス目の上にいるコマを動かし、先に相手の陣地に到着させるゲームです。

ルールは非常にシンプルですが、最適な1手を考えるのが非常に難しい頭脳ゲームです。

通常ボードゲームでは2~4人、2~6人のように最小人数と最大人数の間なら何人でもOKというものが多いですが、このゲームの場合は2人または4人という制限があるゲーム(3人はできない)になります。

コリドールのゲーム情報

プレイ人数 2人または4人
プレイ時間 20分
ジャンル アブストラクト、頭脳戦
難易度 ★☆☆☆☆(ルール的には簡単!)

コリドールの説明

内容物

9マス×9マスのボード、コマ:4体、板:20枚

準備

2人プレイの場合

板は各プレイヤー10枚ずつ持ちます。

4人プレイの場合

板は各プレイヤー5枚ずつ持ちます。

ルール

ルールは非常に簡単です。

ゲームの目的は相手の陣営(一番奥の横の列)に到着したら勝ちです。場所は問いません。

手番でできることは以下の2つのうち1つです。

コマをすすめる

縦横に1マス進むことができます。斜めには動かせません。

板を置く

相手の動きを妨害するために板を置きます。10枚あるのでどのタイミングで置くかがかなり重要です!

置き方の注意点

1)縦には置けません

2)はみ出しては置けません

3)囲ってはいけません

特に3)がポイントになります!

板の置き方は自由ですが、相手がゴールできる道が残っている事が板を置ける条件になります!

特殊な事例

1)コマ同士が対面したときは相手を飛びこえることができます。

(手番のコマは右側のあずき色の方)

これが

こうです。

2)斜めに飛び超えることもできます。

コマに進行方向に板がある場合、斜めに飛び越えることができます。

(手番のコマは黄色)

これが

こうです。

勝敗条件

最初に書いたとおり、相手の列に先に到達した方が勝ちです。

4人ゲームに関して

4人用の場合も対面の列に先に到着した方が勝ちになります。

個人戦でもいいですが、2:2のチーム戦でも楽しめます。

個人戦の場合順位決めせずに1位が出たら終わりがいいかもしれません。

順位付けをすると、自分の負けが見えてしまうと「せめてあいつには勝たせたくない!」というプレイになる可能性もあります。4人であればチーム戦の方が個人的には好きです。

① 先にゴールしたプレイヤーのいるチームが勝ち

② 最下位のプレイヤーのいるチームが負け

1位、2位、3位、4位に得点を付けて遊ぶ(例 1位:3点、2位:2点、3位:1点、4位:-1点等)

等のルールで遊ぶのがよいかと思います。

テクニック的なもの

あくまで私の考えなので、全然正しいわけではありません!笑

板の置き方の工夫①(妨害の回避方法)

例えばこのような局面があったとします。(自分はあずき色の方で上に攻める)

折角狭い道を進んだのに、進んだ先に板を置かれてしまうと同じ道を引き返すという事態に陥ってしまいます。

そこで、自分の退路を塞ぐことで上のような妨害を回避することが可能です。

(この状況で、あずきのコマの進行方向(右側)に板を置くと、閉じ込められてしまう(ゴールへの道がなくなってしまう)ため置くことができない)

板の置き方の工夫②(自分の邪魔にならない置き方)

このように、自分の進行方向に板を置くと相手の邪魔をしているように見えて最終的に自分の邪魔にもなる可能性があります。

これに対して、自分の背面(自分より後ろ側)に板を置くことで、相手の邪魔をして、かつ自分にはそれほど邪魔にならない状況を作ることができます。

板の置き方の工夫(実践編)

下の図のような状況だったとします(自分のコマはあずき色で上を目指してる)

黄色は左の所から抜け出して自分のゴール(下を目指している)に向かおうとしています。

まず、その進行を止めます。

そうすると、「右側からいこう!」という気持ちに大半の人はなるかと思います。

そこで右側も塞ぎます。

そうすると黄色は時計のようにぐるっと回らなければならなくなります。

こうなればもう勝ったも同然ですが、変に妨害されて回り道をさせられる可能性があります。

そこで、「相手を妨害する」ためでなく「自分が妨害されない」ために板を置くと、もう邪魔をされることはありません。

(あずき色のコマの進行方向に対して横向きに板を置いた場合、ゴールに到着する道筋がなくなってしまうため置くことはできません)

相手がどのように置くか、どうしてくるかを考えながら勝つルートをひたすら探すという数学的な面白さがあります!多分苦手な人はかなり苦手な部類のゲームかと思います。

実際に遊んでみて

個人的にはすごく面白いゲームと思っています!

将棋やチェスのように数手先の動き(相手がこういう動きをするだろうから、それに対して自分がこうした場合さらに相手は…)を、ひたすら考えながらするようなゲームなので、大まじめにやったらかなり脳みそを消費するゲームだと思います。

甘いものでも食べながら遊んでみるとよいでしょう!

製品について

コリドールはいくつか種類があります。

私が遊んでいるのはコリドールミニ(QUORIDOR MINI)というものになります。

コリドール(QUORIDOR)通常版

板を置くところがあります。

相手の板の枚数がわかるっていうのは結構便利なんですよね。その代わり値段がチョイお高め。

コリドール・キッズ(QUORIDOR KIDS)

7×7のマス目になり、デザインも子供向けに可愛くなっています。

ネズミさんがチーズを取るための戦いですね!子供と遊ぶのにはいいかもしれません!